検索エンジンのシェアや傾向を知れば知るほど、
2022年8月時点はGoogle最強という結論にいたります。
それではその裏付けとなる各シェアを確認していきましょう。
デバイス別の検索エンジンのシェア=Google一強体制
まずはパソコン・スマホ・タブレットの三大デバイスごとに、
どの検索エンジンが使われているのかを見ていきましょう。
結論としてはGoogle系が独占と言える状態です。
スマホの検索エンジンのシェアはGoogle系の検索エンジンがほぼ独占状態
Googleが約8割という圧倒的なシェアを誇っています。
Yahoo!も内部検索エンジンにGoogleを採用していることから、
Google系の検索エンジンがほぼ独占状態であると言ってよいです。
日本のスマホの検索エンジンシェア 2022/1~7期 |
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78.72% | |
Yahoo! | 20.45% |
bing | 0.33% |
その他 | 0.5% |
パソコンの検索エンジンはMicrosoft系が1割強だがGoogle系の圧勝に変わりなし
パソコンを使ったインターネット検索でも
Google系が圧勝している状態です。
WindowsのインターネットブラウザであるEdgeの
初期設定であるbingが1割強と健闘していますが、
まだまだGoogle系の8割以上の検索シェアを崩すことはできていません。
日本のパソコンでの検索エンジンシェア 2022/1~7期 |
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73.65% | |
Yahoo! | 11.78% |
bing | 13.86% |
その他 | 0.71% |
タブレットの検索エンジンもGoogle系が支配している
検索エンジンbingを使うデバイスがありますが、
Googleの検索エンジンが3/4を占めている状態になっています。
(スマホ同様にYahoo!を加えると90%以上がGoogle系です)
日本のタブレットでの検索エンジンシェア 2022/1~7期 |
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75.06% | |
Yahoo! | 20.11% |
bing | 4.01% |
その他 | 0.82% |
※日本ではYahoo!ジャパンがニュースのまとめサイトとしてよくできているため、
インターネットの入り口としてよく使われています。
根強いファンがいるYahoo!の検索ファンですが、
このYahoo!の検索機能の本体はGoogleが提供しているのです。
→参考:2010 年 7 月 27 日のプレスリリース発表
もちろん微妙に検索の味付けが違うのですが、
基本的な機能としては同様のプログラムと考えてよいでしょう。
デバイス別の検索エンジンのシェアの推移
=Google支配がさらに高まる
先ほどは2022年の検索エンジンの状態を見ていきました。
つづいて2015年から2022年までの検索エンジンの推移をデバイスごとにみていきましょう。
スマホの検索シェアはGoogleのシェアがさらに上昇中
AppleのiPhoneの標準ブラウザであるsafariのデフォルト検索エンジンがGoogle系です。
そのため、自分から進んで違う検索エンジンやブラウザをインストールしない限りは
Google系の検索を使用することになります。そのため、Google検索エンジンの一強体制はなかなか揺るがないものと言えます。
パソコンの検索シェアは徐々にMicrosoftEdge系のbingが食い込むもGoogleが7割強を維持
デフォルトの検索エンジンとしてMicrosoftが開発したbingを使用しています。
そのため、Windowsのパソコンを買って設定を変更せずにインターネット検索すると
bingを使うことになるため、徐々にシェアを伸ばしている感じがあります。ただし、傾向をみるとGoogleのシェアが減るのではなく、
日本独自に多かったYahoo!のシェアが食われている感じです。
これらのことから、Googleの支配的なシェアはまだまだ変わらない状態と言えます。
タブレットの検索シェアもわずかにbingが食いこむも、Google一強に変わりなし
Googleはタブレットで強みを発揮している理由はアプリ群の充実です。
元々パソコンとスマホの間をつなぐ位置づけでできたのがタブレットです。このタブレットのインターネットブラウザのchromeを使って
クラウド系のGoogleアプリ群(ドキュメント・スプレッドシート・スライド)などを使うことで
タブレットでもパソコンでもスマホでも見れる、編集できるという
デバイスを問わないデジタル環境を提供していることがGoogleの強みであると言えます。
なぜ検索エンジンGoogleが圧倒的シェアなのか?
その強みの3つの源泉を考察します
今でこそインターネット検索と言えばGoogleとなっていますが、
2000年頃までは検索エンジンはExcite、BIGLOBE、ホリエモンのlivedoorやNaverなど、
様々な会社が開発したものが混在していました。
これらを退け、選ばれ続けてシェアを拡大しつづけるGoogleの強さはどこにあるのか。
テレワーク環境を推進するPROS独自の利用者の視点から考えてみます。
①Googleの強みは、まず検索エンジンとして圧倒的な使いやすさにあります。
大前提として、検索機能の優秀さです。
検索結果がズバリと質問に答えてくれます。
昨今では広告が多く表示されるようになってきて残念な部分ではありますが、
それでもYahoo!やbingを始めとする他の検索サイトよりも圧倒的に芯をとらえた情報を表示してくれます。
②クラウド化を見据えたアプリ群とchromeブラウザの連動
小学生でさえも連絡手段にスマホを持つ時代です。
昨今では、ガラケーにこだわる一部の高齢者などを除き、
スマートフォンを持たない人はほぼいません。
そしてビジネスマンでなくても、
パソコンとスマホの両方や複数台所有は珍しいことではありません。
各デバイスに保管されたデータを見るためにそれぞれのデバイスを立ち上げる必要がない
Google系アプリはとても便利です。
たとえばGoogleドライブに保管された写真は同じIDでログインするすべての端末で見れますし、
Excelのような表計算ソフトのGoogleスプレッドシートは
パソコンからもスマホやタブレットからも、いつでもどこでも編集することができます。
そして、これらをつなぐ位置にあるchromeブラウザが便利です。
③Googleがスマホの各アプリ認証の基礎になっている
初めてiPhoneを使ったとき、まずAppleIDを作ります。その時にgmailのアドレスを求められます。
初めてfacebookやInstagramを使うときも、gmailのアドレスを求められます。
Twitterやピンタレスト、その他のアプリでもgmailを使ってログインすることが多いです。
様々なアプリ認証がGmaiのメールアドレスを使って行われます。
そしてGmaiを使うということは、
Googleが開発したGMAILアプリとchromeブラウザを使うことに通じます。
chromeブラウザを使うと、自然と検索エンジンはGoogleになります。
このように本人認証の根幹をGoogleが担うようになったため、
乗り換えるともの凄い数のIDとパスワードの再設定が必要になります。
利用者である我々がGoogleから離れる手間とコストがどんどんと高まっているのです。
つまり、Googleとからむ時間と個人情報は増えても、減ることは当面ないと考えられます。
ネット広告への一極集中が進む
広告のシェアの推移も確認しておきましょう。
ネット系の広告が大きく伸び続けています。
昨今はコロナ禍もあり、
プロモーション系(チラシや看板など)が大きく減ったこともありますが、
減った分を吸収したのは
テレビなどマスコミ系ではなくネット系広告費です。
媒体別広告費 | 2019年 | 2021年 |
マスコミ系 | 37.6% | 36.1% |
ネット系 | 30.3% | 39.8% |
プロモーション系 | 32.1% | 24.1% |
もちろん、いまだにテレビ広告は全体の25%強を締めていたり、
ネット系広告費もWEBサイト構築費用などが8%ほど含まれていたりします。
それでも、それらを除いたとしてインターネット広告が大きく伸び続けていることは間違いありません。
先ほどのGoogleの強さの部分でもご説明しましたが、
利用者の個人情報をもとにダイレクトに広告を提供できる強みがネット広告にはあります。
結論:地元密着型ビジネスのお客様商売はGoogle販促が必須
地元密着型のローカルビジネスの成功のカギは販促にかかっています。
ローカルビジネス販促の主戦場はインターネットです。
そして販促にはコストがかかります。
効率の良い販促ができるかどうかは、
売上と販促費、つまり利益に直結します。
私どもドル箱経営の研究所で
ローカルビジネスがどのような販促を行うべきかを検証した結果、
Googleの一強体制はますます強まり、
Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)や
Google広告系のリスティング販促を強化すべきだと考えております。