重要書籍『7つの習慣』

こんにちは、経営者のためのオーダーメイド手帳と日報赤ペン指導の【日報クラブ】ヘッドコーチの池尻です。

今回は、私が20代の若いころに読んだ自己啓発系の書籍の中で抜群に影響をうけた「7つの習慣」を、私なりの解釈を添えてご紹介させていただこうと思います。この日報クラブの中にも、7つの習慣流の自己啓発の要素が散りばめられています。

この書籍は社会人の自己実現を7つの良い習慣を通じて実現させていこうという主旨で書かれていて、その7つが素晴らしく的を射ており、500ページを超える大著ながら文章も読みやすい表現で受け入れやすく書かれていることが特徴です。

今回は私なりの解釈を最初に書いて、そのあとでこの本のまとめをします。

最大のメッセージは、”優先事項を優先する”こと

7つの習慣は、続編のサブタイトルにもなっている”最優先事項”をいかにして優先していくのかについて、様々な角度から論述されています。優先事項から取り掛からないといけないということは、頭の中ではわかっているのですが、様々なハプニングが起きる日常ではなかなか大変なものです。
そのため、七つの習慣では、優先事項を優先するためにどういった思考回路/行動習慣を作らなければならないかという示唆をたくさんしてくれています。

第二領域に集中せよ

さまざまな手帳術や自己啓発書で表示されるこの緊急度と重要度のマトリクスは、七つの習慣から始まりました。いわゆる、「第二領域に集中せよ」という言葉は、人材開発系の職業や部門の方ならばほとんど知っているような、定型句です。

例えば、バタバタとトラブル対応などをやることは必要ですが、本来はそういうトラブル自体が発生しないような予防策を講じるべきです。様々な繰り返し作業を担当している場合は、その作業の精度が上がったり短時間で終わるようにすることが重要な仕事です。

自分の将来を切り拓く時間の使い方をすることの大切さを説いています。

大きな石から箱に入れる

人間だれしも1日24時間という時間は平等に与えられています。その中で目の前の事柄だけに左右されない、本来対応すべき重要なことに取り組む時間を先にスケジュール帳にセットすること。小さな予定、タスクに自分の予定が埋め尽くされないように、数日間や半日など、大きなカタマリ時間が必要なことを先に設定することを推奨しています。

例えば旅行やスポーツ、リフレッシュのための時間など、日常生活や仕事とは違うスタンスの時間を先に予定に組み込んでおくことで、やらないままに日々に追われてしまうことを防ごうとします。

最初はすべて思うようにコントロールができないかも知れませんが、このように何が優先事項かを考え、意識を寄せていくことで、緊急事態に思考のすべてが取られないようにする、意識付けの重要性を説いています。

目的地を間違えないことの大切さ

間違えた方向にハシゴをかけてしまうと、頑張っても早く間違った場所に着くだけ。この表現も大変的を射ています。例えば必死に残業や休日出勤の仕事をして給料を上げても、周りの家族は昇給昇格よりもあなたとの時間を欲しがっていたり、定年などで職場を離れてからの20年間の備えができていなかったり、突然の業績不振でリストラされたときに手元に次の仕事のタネが残っていなかったり・・・。

自分自身が多くの時間をかけていることが、自分の人生の満足度を上げるためにつながっているかどうかは、真剣に考えておくべきことです。

自分自身の役割をバランスよく捉える

どんなに優秀な人でも、人間は一人で生きていくことはできません。自分自身と、家族や職場、お客様、友人などとの兼ね合いの中でどうあるべきなのかを考えていきます。もちろん自分自身が不幸になったり負担感に包まれるような、過度の犠牲はいらないのですが、ほどよいバランスで周囲も幸せに導くような役割を果たしていきましょう。

7つの習慣が生まれた背景

7つの習慣は、スティーブン・R・コヴィー氏により、1989年に原著ができ、1996年に発行された書籍になります。米国の建国以来200年分の成功哲学や当時流行していた自己啓発についてのノウハウを研究した内容をまとめたものになります。ノウハウ本というよりも、どちらかというと、人格を磨くことにより成功に近づくことができるというスタンスを採っています。

7つの習慣の中身

自分自身が納得できる内発的な動機付けを元に人生の意義を見出し、それを習慣の力を用いて実現させていくという、まさに王道の人格形成の法則に則って書かれてあります。納得感、網羅性ともにトップクラスで、全世界で4000万部以上販売されており、後発の自己啓発本の著者もほぼもれなく読まれて多かれ少なかれ影響を与えているんでいる書籍になります。

周囲の人に、自己啓発本でオススメはないかと聞いた時に、最初にオススメされる可能性が高い本ですし、進める側からしても自信をもって進められるという非常に重要な本になっています。

詳しい内容は7つの習慣を専門に扱っている研修会社様などもありますので、そちらに譲りますが、この7項目を繰り返し意識することは有意義だと心から感じております。

  1. 主体的であること
  2. 終わりを思い描くことから始める
  3. 最優先事項を優先する
  4. Win-Winを考える
  5. まず理解に徹し、そして理解される
  6. シナジーを作り出す
  7. 刃を研ぐ

7つの習慣の活用法

まんが版や、要約図解版、フランクリンプランナー手帳など、様々な派生本も出ており、ぜひ一度この内容は読んで欲しいと思います。

また、この書籍に書かれている、『自分自身の進むべき道を明確にしたうえで自己改善を習慣化していくという手法』は普遍的な要素だと思います。

あとはいかにこの手法を”忘れずに継続”していくのか、この部分に尽きると思います。手帳術、日報クラブではこの”継続”という要素にこだわっていますので、ぜひ手帳術をお試しくださればと思います。