体力曲線と収入曲線

多くの人は、収入は右肩上がりに上がっていってほしいと願っていると思います。

そのためには、人生の後半、体力がピークを迎えた後も、
変わらず稼げる方法を身に付けましょう。

今日明日で儲かる話ではありませんが、
数年かけて準備すれば必ず「金のなる木」が手に入ります。

そのためには、体力曲線と収入曲線のことを考える必要があります。

ビジネスの体力曲線のピークはいつでしょうか?

体力曲線は20代30代40代がピーク

この体力曲線グラフは横軸に年齢、縦軸に体力を表しています。

ほとんどの方は大体20代が体力のピーク、
そして30代はどれだけ仕事をやっても疲れが残らないくらいです。

これが40代頃から夜間や徹夜では集中力が途切れたり、
疲れが残るなど、無理が効きづらくなります。

50代になると新しいことの取り組み面倒になり、
60才、還暦を超えるとフル稼働が難しくなってきます。

体力曲線と収入が連動するとどうなりますか?

この老いは人間は避けられないことです。

では、仕事量に収入が完全に連動してしまうとどうなるでしょう?
体力を使って仕事をする人と、知力や頭脳を使って仕事をする人とでピークの表れ方は違うかと思いますが、
基本的にこのようなグラフになります。

体力曲線と収入が連動する形

体力仕事(建設・施術・サービス業など)の場合

いわゆる出来高制の仕事で手作業の割合が多いと、
自分の体力、仕事できる時間が収入に直結してしまいます。

この場合、体力が盛んな時期である20代30代の内にしっかりと稼ぐとともに、
自分の体調管理が最重要になってきます。

そして、他の稼ぎ方を身に付け、
身体が動かなくても生活ができる状態を着々と準備しておくことが重要です。

知力仕事(専門職・資格商売・IT関連など)の場合

私自身も、こちらの傾向が強い業種なので自分のこととしても考えます。

30代までは新しいことへのチャレンジ意欲があっても、
徐々に保守的、繰り返しの楽さに逃げてしまいがちです。

体力仕事よりも知識仕事の方がピークは晩年化しますが、
それでも多くの業種で50代前後が収入の最盛期になります。

自分の体力や知識がピークを越えた後でも、収入を伸ばす方法は何でしょうか?

それでは、ピークを越えた後に稼ぎを伸ばし続ける方法はあるのでしょうか?

その一番良い方法は、部下・社員を育てるということです。
徐々に自分自身がやることが難しくなる領域の仕事(体力・知力両面)は
若手にやってもらい、自分しかできない領域に進んでいくのです。

目指す収入と実際の収入の差を埋める方法とは?

では社長の専任分野とは何でしょうか?
経営者の仕事は、最終的にこの3点に集約されます

  1. お客を集めること
  2. 資金を集めること
  3. 人を集め、物やサービスを提供すること

今回は自分自身の体力の問題をどうカバーするのかがテーマですから、
体力をカバーするための人を集め、
どういった組織を作ればよいかについて詳しく書いていきます。

「組織を作ること」に挑戦しましょう

体力の衰えをカバーするもっともシンプルな方法は、組織を作ることです。

自分より10歳若い社員が3~5名入れば、安泰してきます。

自分と同世代以上の社員が数名だけの状態だと、
仲間の体力曲線の影響を自分も支える側に回ってしまいます。

そうならないように、年齢ピラミッドを考慮に入れた採用計画が必要です。

「育てた職員」に支えてもらいましょう

10歳間隔で年齢の層を考え、2段階、3段階のスタッフの層を作ります。
社長を頂点にして10名前後の組織があれば
社長の老後を十分に支えることができます。
1階層下、2階層下は師弟関係になるように丁寧な教育を行うようにしていきます。

「育てた職員」に裏切られないための備えをしましょう

「社員を育てましょう」という話を申し上げると、

「せっかく育てたのに顧客をもって行かれて
 独立されたので、自分だけでやる」という失敗談をよく聞かされます。

しかし、これは本質的な対策ではありません。

残念ではありますが、職員の裏切りは多くの業界で常に起こります。

ですから、本質的な対策は、
「守り:職員が変な辞め方をしない体制作り」であり、
「攻め:裏切りに揺るがないブランド作り」を固めることです。

守りと攻めの固め方は、それぞれ別のブログに記載しますので、
そちらもご覧いただければと存じます。

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