エステサロンのオーナーにオススメのクラウド会計ソフト

今日はエステサロンのオーナーにおすすめの会計ソフトについてお話をしていきます。

最初に結論を申し上げると、
サロン1店舗の運営で従業員数が10名未満であれば
クラウド会計ソフトがおすすめです。

クラウド会計といえば会計 freee とマネーフォワードが有名で
このどちらにするか迷われると思います。

この二つのクラウド会計ソフトで
どちらが自分に合っているかを選ぶポイントは、
「簿記」の経験があるかどうかです。

簿記の経験があって試算表になじみがあればマネーフォワード、
会計知識に不安があれば会計freeeが向いています。

なぜその会計ソフトを選択するのか、
このブログで詳しく説明していきます。

会計ソフトを選ぶときに考えるべき3つのこと

何十種類もある会計ソフトから
自分の事業に合った会計ソフトを選ぶことは非常に難しいです。

値段も違えば向き不向きも違います。

自分の事業に合っていない会計ソフトを選んでしまうと
事務作業の手間ばかりが増えて
後々ずっと効率が悪い状態が続いてしまいます。

そうならない為にも
適切な会計ソフトを選ぶための判断基準を大切にしてください。

くれぐれもたまたま知り合った
税理士が使っているからといって
勧められるままに会計ソフトを選ぶのはやめてください

①自分か従業員で決算まで行う会計知識があるかどうか

皆さんのエステサロンには簿記が分かるスタッフがいますか?

商業高校を出ていたり
日商簿記の検定を受けていれば基礎知識はありますが、
自分で決算まで行うことができるかが大切です。

まず簿記知識があるかどうかをしっかりと見極めてください。

日々の売上や入出金の記録を行うだけならば簡単なのですが、
イレギュラーな会計処理も存在します。

たとえば高級な施術機械を買った場合の処理の方法や
内装工事を行った場合の取扱い、
年末調整や社会保険などの給与関連、
回数券や化粧品の予約販売など、
様々なイレギュラーな会計処理が存在します。

これらを問題なく記録し報告書にまとめ上げることができるかどうかが判断基準です。

大抵知識が不足した決算書は
不明金が増えて銀行から信用を失い借入に困ったり、
売上の計上時期が間違ってしまい多額の税金がかかってくるなど、
様々な不具合を起こしてしまいます。

そうならない為にも、
会計知識に自信がなければ税理士や弊社などに会計処理を依頼してしまう方が良いです。

②レジ機能やスマホとの連動を行うかどうか

毎日お店で使っているレジやスマホと連動できる会計ソフトがあります。

お客様にレシートを発行する為の登録が
そのまま会計のデータとして活用できるのです。

レジなどと会計ソフトの間でデータを連携させることで
二重登録の手間がなくなり、ミスもなくなります。

レジの選択については、カード決済の対応状況に注意が必要です。

エステサロンだと
クレジットカード決済がUSENクレジットなどの
特定の信販会社しか対応していないため、
エステ版のドロア付きキャッシャーは高額になりがちです。

これに対応するため、
レジ機能はipadを使用して「スマレジ」を使うのがオススメです。

最小プランは無料から使用できますし、
スマレジのみ、締め日の変更機能があることが決定的です。

他にもiPadを使った無料レジアプリには
リクルートの「Airレジ」、
スクエアの「Squareレジ」もありますが、
忙しいエステサロンオーナーでは
前日の伝票を翌日登録することなどもあるので、スマレジ一択です。

※Airレジ、Squareレジは締め日変更機能がない

スマレジなどのレジソフトとの連動は
クラウド会計ソフトの会計freeeとマネーフォワードが便利です。

昔からある弥生会計 やJDL など
パソコンにインストールするタイプの会計ソフトは設計思想が古く、
スマレジなどのレジソフトとの連携が非常に弱いです。

そのためレジ機能との連動を考えていれば、
クラウド会計ソフトを選択することになります。

③将来、事業規模を大きくしたいかどうか

クラウド会計ソフトを利用するとして、
次に考えるのは将来的に皆さんのお店を
どの程度拡大させていくのかどうかです。

会計 freee とマネーフォワードそれぞれよくできたソフトなのですが得意分野の違いがあります。

会計 freee は年商1,000万円以下、
消費税がかからない免税事業者に向いた作りになっています。

操作は誰でもわかりやすく、
初めて確定申告をするような人にも好評です。

例えば、残高試算表を表示する際に通常の会計ソフトは貸借対照表を先に表示するのですが、
会計freee だけは損益計算書を表示するようになっています。

小さな差ではありますが、
わかりやすさを大切にする会計freeeの姿勢が表れています。

ただし 、わかりやすさを重視するために
少しだけ画面をクリックする数が多かったり、
細かな部分を調べるために時間がかかったりします。

マネーフォワードは、
分かりやすさを重視する会計 freee と違い、
いわゆる会計ソフトの発想で作られています。

そのため、年商数億円と規模が大きくなっても
会計知識がある人ならばスムーズに対応することができます。

会計 freee とマネーフォワードは、
月2000円前後の費用がかかりますが、
スタッフの給与計算などにも対応してますので、
紙と電卓で計算するよりも時給を考えると十分元が取れるソフトになっています。

クライアントの事例紹介

 弊社のお客様でエステサロンを経営するクライアントさんは、
会計 freee とマネーフォワード、それぞれ利用するお客様がいらっしゃいます。

どちらもスマレジと連携し毎日売上と粗利の状況を把握できるようになっています。

スマレジには施術した数や粗利を計算する機能も付いていますので、
今月の成績が来月後半にならないと分からないということもなく、
リアルタイムに販促を打つなどの販促対策ができるので、とても感動されています。

エステサロンは1店舗あたりの売上が数億円となることはまれで、
年商数千万円の店舗をいくつか出店しながら拡大する戦略を取ることが多いのですが、
その場合もクラウド会計ソフトが便利です。

エステサロンが多店舗展開する際も、
全てのデータが本社にあつまらないと処理できない既存の会計ソフトとは違い、
クラウド会計とレジ機能が連携していれば各店がそれぞれ会計処理をすれば、
自動で合算されていきます。

また、地味に便利なのが、
写真アップロード機能です。

会計 freee もマネーフォワードも
レシートや請求書類をスマホで写真を撮って
そのままソフトにアップロードする機能が付いています。

全ての資料を会計事務所様と自分の確認用にコピーを取る必要もなく、
自動で仕訳と連携した資料集が出来上がっていきます。

まとめ:
エステサロンの会計ソフトはクラウド会計を活用しましょう

結論としては、エステサロンの会計ソフトは、
クラウド会計一択と言えます。

理由としては、レジ機能との連携が圧倒的に便利だからです。

日々の業務は自動で集計される仕組みを作りましょう。

また、会計業務は本業であるエステ施術とは違った能力を求められるため、
急な退職や休職に備えて複数の会計社員を雇うわけにもいかないと思います。

そこで弊社や税理士のような会計の専門家を外注先として上手に使うことがオススメです。