エステサロンを開業するための心構え:サロン経営の成功術

弊社のお客様はエステや整体業を営んでいらっしゃる方が多く、彼らが成功するためにお伝えしてきたことをまとめていこうと思います。これからサロン経営を始めようと考えている方々の指針となれば幸いです。

まず最初にエステ経営が向く方と向かない性格の方がいるのかどうかをお話ししていきます。そのあと、どういったことに気を付けてサロンの魅力を高めればよいのかをお話ししていきます。

エステサロン業が向く人、向かない人

どの業種にも適性といいますか、向く人向かない人がいると思います。性格や人間性だけで成功が約束されるわけではありませんが、向かない仕事に数十年打ち込み続けるのはなかなかの苦痛があります。「好きこそものの上手なれ」という言葉の通り、ある程度の適性が向いている方が良いので、まずはこの適性を考えていこうと思います。

エステ業が向く人の3つの傾向

この3つの特性をもっている人はエステ業に向いていると言えます。

  1. 美や健康に対する意識・関心が高い人
    お客様がお金を払ってエステにいらっしゃるのは、何のためでしょうか?
    「もっと美しくなりたい」「日常では得られない癒しを得たい」など、皆さまそれぞれの目的をお持ちだと思います。それにこたえるためにも、お客様にもっと美しくなって欲しい、健康になって欲しいと願う気持ちを持ち続けられることが大切です。仕事だけではなく日常生活から一定以上の美意識をもって日々を過ごしている方が好ましいと言えます。
  2. コミュニケーション能力がある人
    お客様が何を考えているのか、何を求めているのかを感じ取り、時と場合に合わせた上手な会話や振る舞いができることが望まれます。静かにゆっくりと休みたいのにしゃべり続けたり、嫌味を感じる言葉を使ってしまうことがないようにできる人が好ましいです
  3. 向上心を持ち続けられる人
    美容に関する技術も日々進化していきます。一度身に付けた技術を常に更新していく姿勢がなければ、お客様に最適な施術を行うことができません。向上心を失ったままでいると、ライバルに追い抜かされて負けてしまう日が訪れてしまいます。

エステ業が向かない人の3つの傾向

反対に、このようなタイプの方がサロン業を続けていると、お客様から求められるものと適性の不一致に苦しむことが多いかと思います。

  1. 他人の幸せを祝えない人
    エステはお客様に幸せを感じていただくために営業しています。そのため、人に嫉妬する気持ちが強く、素直に人の幸福を願えない人には向かない業界だと思います。
  2. 周囲とかかわらずにひっそりと生きたい人
    お客様と1対1で向かい合う時間に喜びを見いだせないと、仕事が苦痛に感じられると思います。不特定多数の人々と関わることは必要ないかもしれませんが、コミュニケーションが楽しめないと大変な業種です。
  3. 変化を嫌い、繰り返しの仕事をしたい人
    毎日変わらない仕事をコツコツと繰り返したいタイプの人では、日々変わるお客様の身体と気持ちに寄りそうことが難しいです。同じお客さまであっても前回と今回でまったく違う関心をお持ちのこともあります。上手に変化に対応していくことが重要になってきます。

このような性格的な要素でサロン業への取り組みやすさが異なってきますが、事業として成功するためには次の3要素をしっかりと高い水準でキープすることが重要になってきます。

エステサロン業が成功するための3要素
[技術×店舗空間×接客]

エステサロンがお客様に提供しているサービスは次の3点に凝縮されます。エステ営業では、この3つの要素をバランスよく高めていくことが大切です。この3要素は掛け算のようにサロンの魅力を高めていきます。どれか一つの要素がお客様の基準を下回ってしまいゼロ評価だとサロンの魅力はゼロになってしまいます。長所を伸ばすことも大切ですが、大きなマイナス評価を受けないようにバランスも大切にしましょう。

技術

お客様が理想とする姿に早く近づいていただくための技術です。実際の手技であったり、機械設備、裏付けとなる知識。時代と流行に合わせながらも基本技術を高めて、お客様の理想像にお導きしてください。

店舗空間

エステの店内空間はお客様にとって居心地のよい空間であったり癒しの場だったり、非日常を感じる場になります。仕事やプライベート、パートナーや親、子どものことを忘れるも良し、改めて見つめなおす時間に使われるも良し、心が安らぎ、活力を充填していただくような場所にしていきましょう。

接客

優れた技術を持っていても、心無い一言で嫌われてしまうことがあります。万全の心遣いで気持ちの良い接遇をしましょう。小さな気遣いの積み重ねで技術と空間がさらに輝いてきます。

エステサロン経営は難しい?それとも簡単?

個人事業で開業するか、最初から会社を作るかは様々ですが、サロンを開業する社長と呼ばれることが増え、経営者の仲間入りしたような感覚を得ると思います。社長であれば少し身なりを気にして良い服を着て・・・と気持ちがたかぶってしまいがちですが、まずは堅実に利益を残すことを考えましょう。スタッフを雇ったり資金繰りを考えたり、不安になることも多いかと思います。

ただ、サロン経営で一番大切にしなければいけないのは質の高いサービスをお客様に提供することであって、集客と施術が順調に回っていれば自然と経営が廻るようになっていきます。

サロン運営を始めるにあたって始めから難しく考えて緊張してしまうよりも、丁寧な施術を行い、心を込めた接客をして、店内空間を居心地のよいものにしていくことです。

もちろんお金が底をつかないように気を付けないといけませんが、この基本原則を大切にしてください。