RIZAP書籍【人は変われる。】から学ぶこと

RIZAPと言えば例のCMで一気に全国区に躍進した、
パーソナルコーチによるマンツーマン目標達成指導の会社です。
私どもオーダーメイド手帳と継続指導の日報クラブとはずいぶん価格帯が違いますが、
目指すところは「会員様の目標達成」で同じ高みを目指す者として書籍を通じて学ばせていただきました。

私の個人的な感想

まずは読了して、
参考になった点、意外だった点、RIZAPへの印象など、
素直な感想を書いていこうと思います。

参考になった点

他エリア展開する際の理念浸透など、
創業コアメンバー以外のコーチを育てた流れがとても感動しました。
受講者を第一に思う人材を生み出す仕組みはすごい仕掛けと幹部の熱量があるのだと感じます。

意外だった点

一番の課題になる”継続力”が
目標達成の7つの要素の中に掲げられていないことが意外でした。

以前何かのテレビ番組に代表の瀬戸さんが出演されていた時に、
RIZAPは”三日坊主対策ビジネスだ”というような趣旨のことを仰っていたのを思い出します。
おそらくこの、いかに続けさせるかという部分がRIZAPの存在価値だと思います。

高級感あるサロンで鍛え抜いた体のスタッフが接遇する演出もそうですが、
高額なコーチング料金も、続けるためのネガティブサイドの動機付けになっていると思います。

RIZAPへの印象

私自身の感覚としては、
なぜダイエットにこんな高額の費用をかけさせるようにできるのかな?という
疑問を持って書籍を読み始めました。

単なるダイエットではなく、
自分に自信を持つことの対価という訴求をしている流れは見事だと思います。

そして結果として一度面談を受けてみたいという感覚を持ったので
広告媒体としての書籍としては成功していますが、
やはり”高いなぁ”という感想は間違いないですね。

基本料以外にプロテインや服装などの投資も追加でかかります
(これはRIZAP以外のものも含めます)。
それであれば、自力を主体としてさらに低コストで実現できるのではないかという
日報クラブへの想いを強くした次第です。

RIZAP式の「人は変われる。」書籍の指導内容の要点

RIZAP社長の瀬戸さんを始めとして、
コーチの皆さまが目指すRIZAP像は「人生を変える場所」になること。
そのための要点を次の7つの力という表現で説明をしてあります。
それぞれに私の解釈を添えながら学びを深めていこうと思います。

1.踏み出す力

まず最初の一歩を踏み出す事。
もしかしたら、その動機は、「嫌なものから逃げたい」や
「ダメな自分を認めたくない」というようなネガティブな原因かも知れません。

それであっても、一歩を踏み出した勇気を認める。
この姿勢はとても好感が持てます。

元京セラの稲盛和夫さんのような達観された方は、
「動機善なりや、私心なかりしか」(動機の中にやましいものはないだろうか?)と
厳しく律していらっしゃいますが、
すべての人がそこまで自分に強く厳しくなれるかというと・・・です。

最終的にはすべての人にプラスの影響を与える存在になりたいと多くの人が望んでいます。
しかし、自分自身に確固たるものが持てない中で、
最初から世界平和を願うばかりでは何から手を付けていいのか迷うことが多いです。

何よりも、小さくてもまず具体的な一歩を踏み出す姿勢を肯定することはとても好感が持てます。

2.目標を持つ力

一歩を踏み出す力を発揮して動き出すとして、
次に大切なのは目標を適切に設定する力です。

自分自身の現状を踏まえ、
どの程度の目標がギリギリ手が届く最高値なのかを見定めます。

目標は高すぎると見失いますし、
低すぎるとやりがいがありません。

ちょうど良い、頑張れば何とか手が届きそうだ!という目標を
何とかして達成していくことで自分に自信が付きます。

自分自身がワクワクしながら、
適切なストレスを感じながら行動できる目標設定をする力はとても大切ですね。
達成した自分を想像するとワクワクドキドキするような目標を決める力を持ちましょう。

3.計画を立てる力

適切な目標を持つ力を発揮したあとは、
行動レベルの計画に落とし込んでいきます。

5W2Hの要素を入れて、期日を設定し、具体的な短期目標に分解していきます。
(5W2H:Why(なぜ)、Who(だれが)、When(いつ)、
Where(どこで)、What​(なにを)、How (どのように/いくら))

ここで、「あ、やれそうだな!」というイメージが湧くことが大切ですね。

4.振り返る力

計画を立てた後は着実な実行です。
RIZAPはパーソナルコーチが付きますので、
通常は目標達成に一番のハードルとなる”継続する力”は7つの要素に上がってきません。
これが今回読了して一番気付いたところです。

継続することは前提として割愛するとして、
次のテーマになるのが”振り返る力”です。
実行した結果と目標との差があることは当然ですので、
その差を作った原因を探り、潰していきます。

RIZAPはダイエットとボディビルディングが主力なので、
食事の内容(タイミングや分量、咀嚼の仕方など)や
トレーニングの内容(タイミング、フォーム、部位への意識)を
細かく分析して統計を取りながら指導しているようです。

5.やりきる力

次に重要なのが、最後まで”やりきる力”です。
目標達成は、達成直前の最後の数%をやりきるところが一番しんどいところです。

目標達成への行動を継続する中で、
スムーズに変化するところとなかなか変化しない部分があります。
繰り返すことで、達成しやすい部分からできていき、
最後に残るのは一番苦手だったり難儀する部分が残ります。

9割ほどできていれば、そこそこの達成感があること災いします。
ひと踏ん張りのしんどいことをせずに、
途中で終えても、それなりに成長した感じがしてしまいます。

一番大変な部分を、中途半端な達成感で終わることなく、
最初に立てた目標達成まで導く。
目標への意欲動機付けを再度行い、導いていきます。

6.維持する力

決められた期日を過ぎると、
一旦パーソナルコーチの手を離れます。
ここからは受講者の本人による自己管理が肝になってきます。

ダイエットについては基礎代謝が変わっていたり、
様々な知識面の補強や数ヶ月の行動変化を続けた後ですから、
リバウンドはゆるやかになるようです。

もちろん再受講割引や再会の会合などが仕掛けてあるようです。
※ここでいうリバウンド率というのは、
最初の体重を超えたかどうかという比率のようで、
さすがに2〜3ヶ月で基礎代謝を変えると早々超える感じはないと思います・・・。

7.夢と持ち続ける力

最後に重要になるのは、”夢を持ち続ける力”です。
これは、一つの目標をクリアーしたから終わりということではなく、
一つ終えたら次、また次へと自分でさらに高みを目指すという意味だと捉えました。

自分が目指す姿というのは、時を経て変わっていきますが、
この全体を通した”自分で自分をコントロール”して
“さらに高みを目指す”という行動習慣を身に着けることが重要だと説いています。

書籍情報

全体を通しての私の、目標達成本としてのおすすめ度は★★★★☆ 4です。
これは、継続力についての記述がなかったためです。
ジムで提供されている一番のノウハウだと思いますが、
この部分は秘密にされています。

全体としてはRIZAPに対して非常に好感を持ちましたし、
事例が豊富でとてもワクワクする書籍です。
しかし唯一、継続力を高める秘訣がなかったため、
目標達成本の網羅性としてはあと一歩という評価です。

最後に、書店Amazonの登録情報をご紹介して終えます。
目標達成への細かなメソッドやチェックシートもあり、
読まれたら参考になる点がたくさんあると思います。
ありがとうございました。

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書籍の名称:人は変われる。──ライザップで証明された自分を変える極意
著者:RIZAP
ISBN-10 ‏ : ‎ 4426121779
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4426121778