エステサロン開業後の販促方法、王道的な作成順番「名刺→パンフ→SNS→販促サイト→ホームページ」の優位性

店舗を開業した後、お客様にお店の存在を知ってもらい来ていただくための販促方法はどのように整備していったらよいでしょうか?余計な再作成をしなくてよいように、この順番を守って下さい。

ホームページより先に整えるべきものは4つあります。

実はお店をスタートしてすぐにホームページを作るのは、かなり難易度が高く、再作成になることがとても多いのです。手戻りで時間がかかったり修正にお金もかかるので、最短最速で販促物を仕上げていく王道の流れをご紹介します。

 

実際に店舗や事業内容を記載したホームページを作るのはかなりの時間と費用がかかります。原稿を作りホームページの設計図(ワイヤーフレームと言います)を確認してからサーバーやドメイン名の決定、色味やフォントなどのデザインイメージの決定してから作成した後の微修正まで、おおむね2ヶ月~3ヶ月はかかると思っていてよいです。写真等の素材があれば10~30万円くらいで作成してもらえます。

 

(間に合わせのホームページであれば丸投げ1ヶ月程度で作ってくれる業者もありますが、それでも10万円ほどかかり、イメージ通りとは言いにくい仕上がりになりがち。)

 

そしてホームページ自体が集客に貢献するには、ブログを書き続けて認知を増やす等、ホームページを育てる期間が必要になります。そのため、私はホームページはしっかりとしたお店の運営方針と収益が固まってから作るのでも問題ないと考えています。

①まずは名刺を準備しましょう

名刺は一番コスパの良い集客ツールです。マジメな名刺と販促用の名刺の2デザインを作るのがオススメです。お店の住所、何の商品サービスを売っているのか、見やすく訴えかけるものにしましょう。

販促用の名刺はショップカードを兼ねたものでもよいでしょう。粗品や割引サービスとの引換券などを付けても良いです。店舗の公式Lineなどの登録QRを載せるのも良いアイデアですね。季節ごとや月ごとに作って名刺交換の話題にしやすくしている社長もいらっしゃいました。

名刺はラクスルなどで無料でデザインを作成することができて1000円前後で作れるので、何種類か作るのも良いですね。

②パンフレット群を作りましょう

パンフレットの作成は少し手間がかかるのですが、次の内容を組み合わせたものにしましょう。

店舗写真・外観・スタッフや社長の写真を載せる

パンフレットの目的はお客様に来店していただくことです。初めてお店に訪れて施術を受けるのは意外と不安が募るものです。その不安を少しでも和らげるためにパンフレットではお店の外観、内装、実際に施術を行うスタッフや社長さんの写真を載せましょう。

写真はプロのカメラマンに撮っていただくことがポイントになります。写真の角度やクオリティーぼかし方などのテクニックは販促物を普段取り扱う Pro に写真をとっていただくことが確実です。プロのカメラマンの日当は3万円前後かかりますが、今後様々な販促素材に使用して行くことを考えると充分に元が取れる金額になります。

来店のメリットが分かりやすいコピーライティングになっている

パンフレットの表紙にはお客様が得られるメリットと社長の事業観を表現したコピーを記載しましょう。トップページには期待感を高めるワードとイメージ写真、2ページ以降から来店後の満足が始まるようなストーリー展開を作ります。文字数は出来る限り抑えましょう。お客様の頭の中でたくさんの想像をかきたてることが優れたコピーライティングです。

メニュー表がある

どのような施術が受けられるのかわかりやすいメニュー表を作りましょう。価格を明示する必要は必ずしもないのですが、いくら以上の価格帯なのかレンジが分かるような表現をしましょう。価格表についてはキャンペーンや改定する可能性もありますのでパンフレット本体とは別立ての差込み用紙を使うことも有効です。

③SNSの活用をしましょう

次に重要なのが 、インターネットを使った販促です。近年は紙離れテレビ離れが進み、多くの情報が Web 媒体から目に飛び込んでくる状態になっています。ブログや Google 検索などは無料で露出が続くため、最初はなかなか効果がでませんが、継続して投稿を続けることで着実に御社の販促財産が出来上がっていきます。忙しいとどうしても更新が後回しになってしまいがちですが、意識して充実させていくことが大切です。特に店舗のイベントやお客様の声などは後から記載することができませんのでタイムリーにアップしていきましょう。

Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)

これは来店型ビジネスで必須の情報になります。日本でもGoogleとYahoo!でWeb検索シェアの9割を占めています。Yahoo!の検索エンジンをGoogleが作っていることを考えると、Googleに店舗の情報が正しく反映されていることは大変重要です。

Googleマイビジネス自体に情報を登録することで地図検索で経路を案内してくれる機能もありますし、写真などの情報が充実してくると上位表示されやすくなる効果もあります。
昨今ではGoogle系の検索エンジンが圧倒的なシェアを得ていることもあり、
この対策は必須と言えます。
→Google検索エンジンの強さ

Facebookページ

Facebook は大ブームを過ぎた後は徐々にアクティブユーザー数が減少しているというデータがありますが、まだまだ一定の露出は期待できます。近年は情報をアップする人も減ったため意外と多くの友人にみられることがありますし、誕生日などはメッセージの送り合いが今も続いておりますので一定の露出があるため、価格次第で広告を出すことも十分検討に値します。

Instagram

 Instagram は特に若い女性のアクティブユーザーが多く、最初に連絡先を交換しなければならないLINE よりも、初期の情報交換に使われやすいという傾向があります。そのため、エステを利用する層のアクティブユーザーの数は Facebook を超えるほど多く、好意的に記事を見ている人が多いのが現状です。もともと写真媒体が中心のページ構成ですので、販促用の写真もデザイン性に優れた物を掲示することで、通常の投稿と同じようないいねを獲得しランディングページなどへの誘導を図ることができます。

Twitter

Twitter は一時期炎上商法などの負の側面が多く語られましたが、インフルエンザのように継続的にフォロワーに言葉を投げかけることができます。そのため、継続して情報を発信することで、思考回路が同じような人たちとのつながりを強化しつつお客様を把握することができます。もちろん Twitter には月間数万円から広告を掲示することができるのでランディングページへの誘導を図ることもできます。

LPランディングページ及びブログ

自社のホームページを作る形になりますが、インターネット上にダイレクトメールやセールスレターに似た形式でランディングページというものを作ることができます。メールアドレスや LINE の会員情報などを獲得し、ステップメールなどで初期の商品教育を行い、来店につなげることができます。

また、サービスについての裏付の詳しい情報などを掲示することで、ホームページに訪れた人たちが御社のことを好意的に理解することができます。一度作ったブログページはインターネット上に残り続けるため、無料で露出を続けることができます。

④販促サイトを使いましょう

これまで様々な無料の媒体をご紹介してきました。ここまでの準備が整った上でホットペッパービューティーや楽天ビューティーなどの販促サイトを使っていきましょう。その際に重要な注意点をこれからご説明していきます。

販促サイトはドーピング剤。使う目的と効果測定をハッキリさせましょう

基本的に販促サイトは有料です。しかも売上とバランスが取れるギリギリの高額設定になっていることが多い。一度利用するとその瞬間来店数が増えて売り上げが上がるため、麻薬のように止められず癖になりがち。そのため、事前にどの程度の期間販促サイトを使うのか、固定売上がどの程度獲得できたら利用を減らすのか、しっかりと考えて戦略的に利用していきましょう。

販促サイトの情報を使いまわすコツ

販促サイトの中には、口コミを残す機能が付いています。この口コミ情報を確実に蓄積していきましょう。また販促サイトを通じて一元客として来たお客さまからも会員登録を行い、自社販促を行えるように情報を蓄積していきましょう。ホットペッパービューティーなどの割引券を使った1回利用だけで終わらないような、継続利用を促す仕組みを事前に確実に作っておきましょう。

販促サイトに頼らない集客を常に考えましょう

重要なのは、いつまでも販促サイトに頼らないで良い状態を作っていくことです。お客様の誕生日メールや施術をしてから1ヶ月後3ヶ月後90日後などのリマインドメール、一旦コースが終了した後の継続コース提案など、お客様を固定客にするための様々な取組みを早期に整えていきます。

お客様からのアンケートも忘れずに取得していきます。アンケートに沿って施術メニューを変更していくことも当然ありえますので、大切に活動していきましょう。

⑤ここまで来て、ようやくホームページに着手しましょう

ここまできてようやくホームページの作成に取りかかりましょう。ホームページの構成は、①トップページ、②商品サービス内容の固定ページ、③固定ページへつなぐランディングページ、④最新情報やニュースを蓄積していくブログページ、⑤自社と代表紹介の5つがセットです。

まとめ:この順番をオススメする理由・・・あるお客様は開業3年でホームページを3回作り直してました

お客様に訴えかけるようなホームページを作成するには数十万円のお金がかかることが通常です。開業直後の右も左も分からない状態で作成してしまうと、本当にニーズのあるサービスの記載が足りないかもしれません。一点以上のお客様をお迎え、他の販促手法を活用し尽くした後に、それぞれのイメージを統合する形でホームページを作成するのです。これが最も無駄のない作成の手順になります。