ドル箱経営の設計図:来店型ビジネス35チェックリストと実現方法

皆さまの事業が将来のドル箱になるため、どのような手順を踏めばよいでしょうか?どこから手を付けていくのか確認するために、まずABCDの35チェックをやっていきましょう。Aから順にチェックが付けれない部分をクリアーしていけば、事業がドル箱状態になっていきます。

A)リアルタイム会計

  • □ 監視する業績数字が決まっている
  • □ 業績数字が常に把握できる状態になっている
  • □ 粗利の水準が常に分かる状態になっている
  • □ 月間の目標が定まっていて、販促プロジェクトが作られている
  • □ 通帳やレジデータが自動で会計ソフトに登録される状態が作れている
  • □ 予算と売上の動向に合わせて経費コントロールがされている
  • □ 決算対策が事前に行える状態になっている
  • □ 黒字が多い場合と赤字の場合の実行策が決まっている
  • □ 資金繰りの先行管理ができている
  • □ 利益連動型の給与体系になっている

B)業務の標準化

  • □ 業務提供の水準が決まっている
  • □ 業務ごとに標準の時間・量・言葉かけなどが決まっている
  • □ 素人新人さんでも迷わずに業務ができるようになる育成書がある
  • □ 業務マニュアルが徐々に作られている
  • □ 作業手順が書かれたマニュアルが整備されている
  • □ マニュアル通りに業務を行うことが常識になっている
  • □ 業務の執行状況が確認できる状態になっている
  • □ ミスやエラーがあるときに、マニュアルの訂正を行っている
  • □ 自発的にマニュアルの内容を向上させる仕組みがある
  • □ 年々、経営者が作業をやらない状態に近づいている

C)販促の改善

  • □ 自然な来店以外の販促を行っている
  • □ 販促効果を測る仕組みがある
  • □ 現状の販促方法で黒字化に十分な収益を得られている
  • □ 新しい提案を常に試している(リアル→文書化→デザイン化→LP化の流れがある)
  • □ 完全外注・半外注・自社発信を組み合わせている
  • □ Googleマイビジネスを活用している
  • □ 無料SNSを使っている
  • □ SNSを連携活用している(Instagram、Facebook、Twitter、ホームページ)
  • □ 会員数が増える仕掛けを行っている
  • □ 口コミが集まる仕掛けを行っている

D)ブランディングの推進

  • □ 事実に基づいたブランドストーリーが出来ている
  • □ 実績を提示することが出来ている
  • □ 自社の紹介文句が決まっている
  • □ ブランドが作られたストーリーを明示している
  • □ ブランドと現在の商品の強固につながっている

いかがだったでしょうか。ここからはそれぞれの要素を強化する必要性と手順をご説明していきます。

リアルタイム会計で、儲かる会社の土台を作る4要素

皆さんの事業は、タイムリーに必要な数字が把握できる状態を作れていますか?ドル箱経営の設計図では、経営の羅針盤として売上、粗利、客数、リピート率を使用します。最低限この経営の4要素を瞬時に把握できるようにしていきましょう。

この4要素を組み合わせることで、粗利率、客単価、必要な新規集客などがはじき出されてきます。

リアルタイム会計を実現する方法:クラウド会計

事業をドル箱にして行くには、タイムリーに実績を把握することが必要です。経営の4要素が1日の仕事が終わった時点で自動で会計データに変わっていくようにしなければなりません。そのためレジと会計ソフトが自動連携しているシステムを構築することが必要です。

ただしシステムと言っても大掛かりなものではなく、皆さんがお持ちのタブレットとパソコンさえあれば毎年必要な会計ソフト代金程度(月額3000円前後)で十分に利用することが可能です。

例えば私が推奨しているのは、 iPadにAirレジ(無料)を入れて、会計士にクラウド会計freeeで仕訳を登録してもらう方法です。クラウド会計を使うことで皆さんのスマホからでも業績をいつでも確認することができますし、出先で支払ったレシートなどを写真を撮ってアップするだけで仕訳が登録されていきます。

 ※完全に自動ではできません。

 ※不明点や操作法の確認に取られる時間がもったいないので、適切な会計処理がされるようにクラウド会計に対応した会計士を間に挟むようにしましょう。

なぜクラウド会計を推すのか、詳しくはこちらのブログにまとめています。

クラウド型会計ソフトをオススメする理由、そのメリットデメリット

クラウド会計にも、会計freeeやマネーフォワード、弥生オンライン他、複数の種類があります。

どれが良いか、その選び方はこちらのブログにまとめていますのでご覧ください。

業務の標準化で、社員を増やす土台を作る

タイムリーに会社の業績が上がってくる状態を作った後に行うのは、組織づくりです。現在は社長様一人であったり、社長+パートさん、社長+指示待ちの従業員かも知れません。彼ら彼女たちを戦力化していくのです。

そのために有効なのが業務マニュアル+トークスクリプト+結果検証法です。

最初はマニュアル化を嫌う社員が多いかと思いますが、定着すればマニュアルほど仕事を楽にするものはないと気づくでしょう。 

業務の標準化を進める方法:日報クラブを活用したマニュアル作成+トークスクリプト+結果検証ミーティング

ただし多くの事業者さんでマニュアルを作りましょうという話をしてもそれだけではなかなか進みません。なぜか。マニュアルを一から作成するのがとても面倒臭いからです。事業主さんは、サービスや営業の最前線に立ち、事務作業を行う時間もない状態。それでさらにパソコンの前でマニュアルを作るなんて・・・、そんな時間は取れないとよく言われます。そんな事業主様に私どもがおすすめするのがこの日報クラブです。

日報クラブでは毎日の業務の流れを手書きの手帳に記入していただきます。これを私たちとキャッチボールすることによってポイントになる業務を見つけ、それについて私どもがヒアリングをさせていただき、業務手順書に落とし込んでいきます。もちろん細かな業務は皆さんの方で修正して頂きますが、雛形を弊社の方から提供することで一から文章を起こすストレスから解放されます。

マニュアル化を進める水準の目安は、新入社員が3ヶ月で戦力になることです。マニュアルとトークスクリプトを整備し、この流れに沿って業務をしてくださいという指示をします。彼ら彼女たちと定期的に話し合うのは、マニュアル通りに行った時に業務が上手くいったか行かなかったかです。マニュアルとその結果検証を行うということが業務改善会議の目的です。話し合いを行う内容が具体化され、引き締まっていきます。業務を行った結果、お客様からクレームを頂戴したりミスをすることはゼロではないと思います。その場合の原因追及も、個人攻撃ではなくマニュアルとトークスクリプトが原因になります。

販促の改善で、売上が効率よく増える勝ち筋を見つける

従業員が育つ仕組みを作った後は売上をグングンと伸ばします。売上を伸ばすためには大きく二つの方法があります。一つ目は既存客への追加提案。もう一つは新規客への既存商品の提案。それぞれの特徴を見ていきましょう。

既存客への追加の新商品提案

常に御社のファンになっていただいているお客様へ、新しい商品を提案していきます。お客様が必要とする部分に自信を持って売り込むことができるので、適切にはまれば非常に満足度を得ることができます。ただし問題は、お客様の財布は無限ではないということです。ある程度で上限金額を迎えますし、無理な提案のしすぎはロイヤリティの減少を招きますので限界があります。そのため、必要に応じて新規顧客を獲得し続けることが重要になります

新規客への既存商品の提案

新規顧客を獲得するには御社を知ってもらい来店して頂くための販促のコストがかかります。販促方法によってはコストばかりかかって効果が薄いものもたくさんあります。様々な手法を試しながらベストのものを選び抜いていくことが大切です。また新規来店していただいた方が御社のファンになっていただき継続購入などに進む仕掛けをたくさん用意しなければなりません。

販促の改善が定着する方法:自社販促の半自動化

販促方法には大きく2パターンがあります。①販促会社を使用する、②自社で販促する、この2つです。それぞれの特徴を見ていきましょう。

①販促会社を使用する

例えばホットペッパーぐるなび、食べログなどの仕組みを活用する方法です。彼らは集客のプロですので、お金を払うことで自社サイト内でのランキングやメール追加機能、予約機能など様々な仕組みを用意してくれています。最初は彼ら販促サイトなどを使用して実績を積むことが大切です。しかしこればかりに頼っていると、いつまでたってもお金は貯まりません。なぜなら、彼らは単価設定を通じて私たちの財布から絞れるだけ搾り取ろうとしているからです。どこかで自社での販促の仕組みを強化していくことが必須です。

②自社で販促する

自社販促を開始するには、お金だけではなく手間がかかります。例えばLP連動ブログ、 Instagram、 Facebook 、 Google マイビジネス、TwitterのSNS販促の5トップは以前よりも敷居は下がりましたが自前でコンテンツを作る手間がかかります。しかしこの手間を惜しんでいてはいつまでも販促サイトの金づる状態から抜け出すことはできません。自社媒体を強化しコンテンツを使いまわすことで販促サイトの奴隷から抜け出すのです。

 

大きな販促構築の流れとしては、①販促会社を使用して実績を増やす→②実績を自社コンテンツとして配信する→③少しずつでも自社コンテンツからの集客を増やす。この流れを作らねばなりません。自社コンテンツを掲示するSNS販促5トップは非常に強力なツールでしかもほぼ無料。ひとつコンテンツを作れば多数の SNS にコンテンツとして展開することができます。販促サイト1か月分の費用で年間費用を十分賄うことができます。作成についての手間やマニュアルを弊社がご提供していきます。 

ブランディングでお客様が行列を作る状態を作る

御社はどこに向かって事業を展開するのでしょうか。お客様にどのように認知されるのか、これは死活問題と言えるほど重要なことです。お客様に対して指導的な立場、先生的なスタンスをとって高単価を目指す道、お客様に対してフレンドリーな立場を取って低価格路線を目指す道、いずれにしてもどのようにお客様に訴えかけていくのか、ブランド戦略は非常に重要です。

店舗の外観内装インテリア、施術様式やトークスクリプト、販促素材やコピーライティングに至るまで、一本筋が通ったブランド戦略があれば、自社にもお客様にも迷いが生じません。適切なブランド化が成立すれば、〇〇に悩んだ時は御社に頼めば解決してくれるという認知が進み、お客様が行列を作ってくださる状態が出来上がります。そのために重要なのが自分自身をブランド化していくことです。

ブランディングのコツ:自分ブランド化

自分自身のブランド化を進めましょう。皆さまの転機となった出来事やこの事業を始めたきっかけ、今日に至るまでの気づきなどを書き出していきます。気づきを得た際の登場人物との情景や会話を思い出していきます。その過去の延長線上に今皆様が胸に秘めている事業に打ち込む信念ができ上っています。この過去からのストーリーがあることで、なぜ今この商売をやっているのか、その裏付けがお客様にも伝わるようになります。

ブランドストーリーを作る手順は、過去の歴史を振り返ることと今現在の実績と胸に秘めた想いを告白することです。必要以上に内容も盛る必要はありませんが、ストーリーをぎゅっと凝縮した言葉で表現していきます。この過程では自分自身で振り返っていくことと内容を壁打ちのように第三者と話し合うことが非常に有効です。自分自身のことを美化するのはなかなか気が引けるものですが、第三者から見るとあなたの魅力をぐっと引き出すような創造的な言葉が自然と出てくることがあります。このブランドストーリー作りのパートナーも弊社にて行っておりますので、折に触れてご案内させていただきます。

まとめ:ドル箱事業は4つのステップで完成します

お客様に貢献することはもちろんだが、もっと楽に稼げないか・・・。多くの事業主様が悩んでいらっしゃるかと思います。ドル箱経営の設計図では、社長自身が手を動かさなくても従業員たちが社長の代理人としてお客様に尽くす状態を作り上げていきます。そのために、現場をリアルタイムで把握するための会計の強化、業務手順書の整備、販促の効率化と全てを束ねるご自身のブランド化を進めていきます。

事業主ご自身も年を取ります。自ら手を動かしてばかりでは体力曲線がピークを迎えると共に、お客様を喜ばせることができる量が減っていきます。そうならないためにも皆さんの新年を引き継いでいくスタッフを育成し結果として授業が皆さんの将来を支えるドル箱になっていく。弊社ではそのお手伝いをさせていただいております。どうぞよろしくお願いいたします。

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