事業の開業に向けた5つの準備:個人事業の成功術

事業を開始する際、一番良いのはしっかりとした準備期間、テスト期間を持つことです。会社勤めをしながら、事業の構想を練り、資金と技術を貯め、集客ができるのか試す期間を作りましょう。

そうは言っても、もしかしたら、そんな準備期間を作ることなく、威勢よく「こんな会社辞めてやる!」と飛び出してしまうケースもあるかと思います。

少し冷静に準備する期間がある方が良いのはもちろんですが、そうでなければなおさらこのブログを読まれてください。どこにどの程度の力を注ぐべきか、何を考えれば必要な要素を満たすことが出来るのか、その5つのステップをまとめていきます。

1:まず屋号、社名を決めましょう

屋号とは、個人事業者の方が使用する商売を行う上での通称のことです。屋号を決めるにあたっては、自分の名前や地名、業種を入れたり、英単語などを使うなど、色々なアイデアが湧いてくると思います。

(屋号とは、例えば花火のときの掛け声である「玉屋」や「キッコーマン」のような通称が屋号です。元々は江戸時代、苗字を付けることが認められていなかった商売人が自分たちの集団を表すために付けたのが始まりと言われています)

この時に気を付けるのは、将来ずっとその名前と付き合っていくというイメージを持つことです。読みやすさや覚えやすさ、愛着が湧くかどうかが大切になってきます。縁起を担ぐばかりに落語の寿限無ジュゲム後光の擦り切れ・・・と長くなりすぎたり、普通の人が読めない難解な漢字や英単語を使わないようにしましょう。
また、「ローリングサンダースペシャル高速運送トラック便」のような必殺技みたいな若干の恥ずかしさがあったり、お客様に不安感や不信感を持たれる名称は止めておきましょう。

2:開業日を決める

続いて開業日を決めます。事業のスタートを切る日であり、自分自身が新たな門出をする大切な日になります。私自身、事業の開業日である11月10日をはっきり覚えていますし、年を重ねるごとに特別な思い入れが宿る日になってきています。これは事業を開始した者が感じる特別な感慨なのかもしれません。

結果的に特別な思い入れが宿る日になりますから、何かこだわりのある日に設定されることが多いです。自分の誕生日や大切な人との記念日、資格や許認可が認められた日、大安吉日や日めくりが良いタイミングなどに設定されることが多いです。

また、この日はプライベートなもの、自分だけのものになりますので、売上に影響することはないので一日でも早くする、という考えも一つです。

・・・かくいう私は狙っていた日から諸事情で前倒しになったのですが、いずれにしても、5年10年と事業を続け、自分自身の努力と成果を確認する日になります。ぜひ大切にされてください。

3:事業する場所を決める

事業を行う場所は非常に重要になります。もちろん店舗型の商売、お客様が来店されるような業種であれば場所選びは売上に直結する死活問題になります。お客様が直接来店しない製造業やインターネットを使った仕事であれば事業場はコストを決める要素になります。

いずれにしても、次のような6つの要素を考えて決めるようにしてください。

事業場選びの6つのポイント

  1. 業種と商圏の関連性
    例えば商店街や工業団地のように同じような業種が集まっていたり、お互いに高めあうような要素が見込めることが望ましいです。
    ※一部の規制業種は区画によって事業を拡大できなくなることもありますので、丁寧に確認されてください。
  2. 周辺の客層と人流の関連性
    人流を自分の力で作り出すのは非常に大きなコストがかかります。例えば国道沿いや繁華街など、自分の事業の想定顧客が自然と前を通っているような場所を選んでください。絶好の立地は家賃が高すぎるケースもありますが、裏通りや1区画ずらすだけで価格帯が変わることもあります。慎重に検討してください。
  3. 将来性とライバルの動向
    人流が増える地域か、細る地域なのか、5年後10年後の人の流れを予測してください。同時に、近隣に強力なライバル店が誕生しないか、地場の不動産屋さんなどに確認されることをオススメします。
    ※せっかく数百万円の設備投資をしたお店の横に数倍の広さでキレイで販促資金も潤沢な上場企業が店を出す可能性があるかも知れません。負ける戦いは避けることが重要です。
  4. たどり着きやすさ、分かりやすさ
    人口が多い都会であれば「隠れ家」的な立地も考えられますが、人口が通常の都市では、限られたパイを取り合うことになります。そういった地域では迷わずたどり着ける場所がオススメです。駅からの距離や駐車場や一方通行などの道路状況も考慮されてください
  5. 自宅からの距離感
    事業を開始してしばらくは、その事業場で多くの時間を過ごすことになります。思いがけずに夜間や早朝に対応することも出てくるかも知れません。移動時間は価値を産みませんから、いつでも短時間でたどり着けることが大切です。
  6. 必ず複数の選択肢を検討する
    この6つ目が一番大切になります。
    不動産屋さんと店舗巡りをしていると突然の「一目ぼれ」、「運命の出会い」のように思える物件があると思います。そういった場合であっても、もっとよい出会いがある可能性があります。店舗投資は安くはない金額になりますので、ぜひ3か所以上は検討して決めてください。

4:最低限の販促物を作る

屋号・開業日・店舗の場所が決まったら、名刺・パンフレット・ホームページの3点セットの販促物を作ります。これらは5万円もあれば最小限のセットを制作することができます。事業が始まったら色々なことが具体化していきます。その中で事業コンセプトが新たにひらめき、日々進化していくことがあります。そのため、いきなり数十万円もかけるよりは何度か再作成する前提で作成されるのがよいと思います。

5万円で販促物を作るための方法の詳細は別のブログで記載しますが、こちらに簡単にまとめています。

最初の名刺の作り方

シンプルに読みやすいものを作りましょう。適切なサイズで最低限の記載事項である「氏名・屋号・住所やホームページなどのアクセス方法・電話番号やe-mailなどの連絡方法」などを記載します。
商品やサービスの販促向けや、威厳を持たせたい打合せ用など、用途に応じて複数作って使い分けることもオススメです。1セット100枚で1,000円程度で作成できます。

ホームページの作り方

事業の全体像を世界中の誰でも見れる状態にすることができます。無くてもよいという考えもありますが、商品サンプルを取引先に見せたり、住所や経歴などを広告することができるため、非常に便利です。
情報を表示するだけのシンプルなものであれば、パソコンを使うことに苦手意識がない方は自作することもできますし、数万円で外注することができます。Jindoやwixなどのホームページ作成サービス会社であれば広告が表示されますが完全無料でも作れます。Wordpressを利用したりや自分でHTMLなどを書く場合はサーバー費用のみで年間数千円の費用で済みます。

パンフレットの作り方

事業の顔になるものですから、特に消費者向けの商売であれば少々こだわったものを作る方がよいと思います。アピールポイントを見栄えよく、すぐれたキャッチコピーで配置しましょう。メニュー表や割引チケットなどを付けて販促物として活用することもできます。下書きを自分で行えば、デザイン料と印刷で5万円前後で準備することができます。ラクスルのようなサイトを使って自分でデザインを行えば、印刷代だけで1万円程度で準備することができます。

5:周囲に開業を知らせる

これらの販促物まで準備したら、周囲に開業の案内をしましょう。自分に近い友人知人や家族親戚などに伝えていきます。前の職場の同僚や、状況が許せば取引先などにもお知らせしましょう。

もしかしたら最初のお客様になってもらえるかも知れませんし、見込み客を紹介してくれるかも知れません。いずれにせよ、ゼロから始まる事業ですから、人目にさらしていくことで商売の芽が育っていきます。販促して自社を訪ねてくれるような状態を自分で作り上げる練習になります。

特に友人に先輩の事業者がいる場合や顧客層が重なる場合は積極的にアドバイスを求めながら事業を磨いていきましょう。どういう部分に魅力を感じるか、分かりにくい点がないか、不安を感じる部分がないか、様々な助言を取り入れて販促を行う力を身に付けていきましょう。

まとめ

事業をスタートする際にやるべきことを5つのステップでまとめました。

  1. 屋号を作る
  2. 開業日を決める
  3. 事業する場所を決める
  4. 販促物を作る
  5. 周囲に開業を知らせる

これらにじっくり時間をかけれる場合と一刻も早くやらないと行けない場合と、皆さまそれぞれかと思います。販促物などは後日修正することができますが、場所や屋号は変えにくいです。

悩みすぎると事業は進みませんが、変えやすいもの変えにくいもの、変えるためにコストや時間がかかるものもあります。慎重かつスピーディーに準備を進めていきましょう。

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