ガネーシャに学ぶ目標達成の技術
ここでいうガネーシャとは、水野敬也さんの「夢をかなえるゾウ」に出てくるガネーシャです。目標達成系のコーチの私としては、憧れの存在でもあります。相手は人間ではありませんけど。。。
兄貴肌の厚かましいキャラクターで、夢破れた落ち込んだ主人公を心を掴んだガネーシャ。こういう完全なマウント状態をすさまじい人間力で取れればよいのですが、さすがに神様にはかないません。ですので、皆さまの自主性をオーダーメイド手帳の力を借りながら引き出していきたいと思っています。
もちろん日報クラブのヘッドコーチとしてガネーシャから学んだことのエッセンスを散りばめながら、皆さまの成功に貢献して参ります!
まずは主体性、変えるべき行動は非常にシンプル
ガネーシャの教えは非常にシンプルで、誰にでもできることで、今日やらなくてもよいけれど今日の質を上げるものを、先延ばしせずに取り組む、というものが主になっています。これは目標達成の技術の中核にある、自主性を培うために非常に有効です。
ガネーシャの主張はたくさんあるのですが、大きくまとめるとこの5点に集約できます。
主体性を持つ
難しいことではなく自ら動き出す事が重要だと説いています。そして食事の量や、止めることを決めたりする、自己規制の発想が重要だと語っています。
自信を育てていく
自分の行動をほめたり、運(神様など)を味方につけたりして、自分が大きなことを成し遂げる価値がある人間であるという暗示をかけて行きます。自分が得意なことは何か、周囲に確認することも自己承認を高めていきます。
周囲に影響を与える
自分の中だけで完結するものばかりではなく、周りにいる人を笑顔にさせたり、サプライズプレゼントを送るなど、仲間の心の変化に働きかけていく活動を推奨しています。
周りの良いところを探して取り入れる
常に感受性のアンテナを張り、自分の成長の糧にしようとする姿勢を説いています。これは平均以上のレベルを目指すときにとても有効な活動で、他人がやっている良い要素の中で、自分にもできそうなことを積極的に取り組むことで成長をぐんぐん加速していくことができます。
自分のコントロール以外の部分には、ひたすら感謝する
募金やお墓参りなど、自分が直接影響を与えることができない存在への感謝を行動で表すことを推奨しています。これは7つの習慣でも影響の輪/関心の輪の部分で解説がありましたが、自分の力でどうしようもない存在については、感謝しつつ感情を揺らされないようにすることが大切だという考え方です。
一貫しているのは、自分をコントロールすることを楽しむ姿勢
自分を変えることに誇りを持ち、一歩先んじる行動と意識を持つことの大切さを説いています。自分の力で、自分をコントロールし、周囲に影響を与え、よりよい状態に導いていくという姿勢が大切だという考え方です。
善習慣を自分主導で繰り返すことで、自己肯定感が高まり、前向きな意識が芽生えてくるという人間の意識に沿った自己啓発の基本的な流れがうまく表現されています。
ちなみに、主人公がガネーシャと結んだ約束(コンサルティング契約)は、設定した課題をやらない場合、生涯希望を抱くことができなくなるというものです。やらないという洗濯しを無くすという決断を最初に行うことも、善習慣の定着の初動のとても有効な方法になります。
ガネーシャが提唱した課題(善習慣)の例
- 靴を磨く
- 募金をする
- 食事量を抑える
- 人が欲しがっているものを先取りする
- 周囲の笑顔を作る
- 汚れた場所をきれいにする
- 自分の時間を大切にする
- やり切った自分を認め、自分の好循環を作る
- 止めることを決める
- やり続けられる環境を作る
- 身なりを整える
- 自分が得意なこと/苦手なことを人に聞いて確認する
- 夢を想像してワクワクする
- 運が良いと自己暗示する
- タダで何かをもらおうとする
- 常に明日の準備をする
- 身近な人を喜ばせる
- 他人の良いところをほめる/盗む
- 求人情報誌を見る
- お参りに行く
- 人気店に入り観察する
- プレゼントを贈り驚かせる
- やらずじまいのことを今日から始める
- サービスとして夢を語る
- 人の成功を手助けする
- 自分から応募する
- 日々感謝する
2007年発刊ですが、現代版のストーリー展開でおもしろく、善習慣のポイントが押さえれれていて、とても読みやすい本です。2008年に主役が小栗旬、ガネーシャが古田新太さんという強力コンビでドラマ化されていたので、ご覧になった方も多いかと思います。自己啓発本の入門的な位置づけかもしれませんが、完全にオススメできる本ですね。